こんにちは😊
晴眼者のパートナーと1歳の息子を育てている全盲ママです。
今回は、整形外科を退職したあとに受けた
「視覚障害者の歩行訓練」 についてお話しします。
視力の低下とともに、当たり前だった「歩くこと」が少しずつ不安に変わっていきました。
「もう一度、安全に歩けるようになりたい」
そう思ったことが、歩行訓練を受けるきっかけでした。
※この記事は、私個人の体験をもとに書いています。制度や利用条件は地域によって異なります。
👣 歩行訓練を受けようと思った理由
退職後の私は、歩くことへの不安が大きくなっていました。
- 視力に頼りすぎた移動をしていた
- 段差や自転車の接近に気づきにくくなった
- 慣れた道でも不安を感じるようになった
「このままでは、安心して外出できなくなるかもしれない」
そんな思いが、歩行訓練を受ける決断につながりました。
🧭 歩行訓練を受けるまでの流れ
「歩行訓練ってどうやって申し込むの?」
当時の私も分かりませんでした。
私の場合は、次のような流れでした。
- 市役所の障害福祉課に相談
- 担当の相談支援員さんが面談
- 歩行訓練士さんへつないでもらう
当時は失業中で非課税世帯だったため、自己負担はありませんでした。
(※費用や制度は自治体により異なります)
もし迷っている方がいたら、
まずは お住まいの市区町村の障害福祉窓口に相談すること が第一歩になると思います。
🦯 歩行訓練では何をするの?
歩行訓練では、
- 白杖の正しい使い方
- 段差や障害物の察知方法
- 安全な歩行姿勢
- 公共交通機関の利用練習
などを、実際の環境で学びます。
机上の勉強ではなく、
“実際に歩きながら身につける訓練” です。
🏞 私が受けた具体的な訓練内容
✔ 公園や神社での段差・階段練習
段差の感知方法や白杖の角度、
手すりの活用方法などを繰り返し練習しました。
✔ ショッピングセンターでのエスカレーター練習
特に印象に残っているのは、
白杖を使ったエスカレーターの乗り降り練習です。
段差の始まりを確認し、タイミングを合わせて乗る。
最初はとても緊張しましたが、
少しずつ「怖い」から「できるかも」に変わっていきました。
😣 うまくできなかったこともありました
順調なことばかりではありませんでした。
- 白杖の持ち方のクセが抜けない
- エスカレーターは片側からしか乗れない
- 頭では理解していても体が固まる
歩行訓練は、
“恐怖心”と“習慣”との向き合いでもありました。
それでも、訓練士さんは焦らせず、
一つずつ丁寧に教えてくれました。
✨ 少しずつ増えた成功体験
練習を重ねるうちに、
- 小さな段差を白杖で察知できる
- 階段の昇降が安定する
- エスカレーターを落ち着いて利用できる
といった小さな成功が積み重なりました。
そして最後に、
駅から自宅まで一人で歩き切ることができました。
数百メートルの距離でも、
そのときの達成感は今でも忘れられません。
🧑🏫 歩行訓練士さんの現状
訓練を受けて知ったのは、
歩行訓練士さんの人数が限られているという現実でした。
私の住んでいた県では、担当できる方がごく少数でした。
- 予約まで時間がかかる
- 地域によっては対応が難しい
といった事情もあるようです。
歩行訓練は、視覚障害者の生活の土台を支える大切な支援です。
より多くの方にこの仕事が知られていくといいなと感じています。
🏡 今も生きている訓練の成果
現在は土地勘のない場所で暮らしています。
一人での外出はまだ慎重ですが、
- エスカレーターの利用
- 階段の確認
- 段差の察知
など、訓練で学んだことは今も役立っています。
何よりも、
「安全に歩く方法を知っている」という安心感
これが大きな財産になっています。
🌱 歩行訓練は“できるようになるための練習”
歩行訓練は、
- 怖さをゼロにするものではない
- すぐに完璧にできるようになるものでもない
けれど、
「どうすれば安全に歩けるか」を知るための練習です。
見えにくさと向き合いながら、
自分のペースで進めることが大切だと感じました。
🌈 まとめ|不安を“知識と経験”に変える時間
歩行訓練を受けたことで、
“歩くことへの不安”は
“対処方法を知っている安心感”へと変わりました。
- 視覚障害があって移動が不安な方
- 白杖の使い方に自信がない方
- 通勤や通学を控えている方
そんな方にとって、歩行訓練という選択肢があることを
知ってもらえたらうれしいです。
次回は
視覚障害者のお仕事⑤:訪問マッサージの仕事について
お届けします。
また次の記事でお会いしましょう👋
▶︎ 網膜色素変性症(RP)と視覚障害者の暮らし|体験談シリーズ一覧
(第1回〜最新回までまとめています)

コメント