🌿 全盲ママの視覚障害life④ 視覚障碍者の歩行訓練 歩行訓練を受けて|見えにくさと向き合い、もう一度“歩く”ことを学んだ日々

白杖を持って歩行訓練に向かう女性のやわらかなイラスト 網膜色素変性症・視覚障害

こんにちは😊
晴眼者のパートナーと1歳の息子を育てている全盲ママです。

今回は、整形外科を退職したあとに受けた
「視覚障害者の歩行訓練」 についてお話しします。

視力の低下とともに、当たり前だった「歩くこと」が少しずつ不安に変わっていきました。

「もう一度、安全に歩けるようになりたい」

そう思ったことが、歩行訓練を受けるきっかけでした。

※この記事は、私個人の体験をもとに書いています。制度や利用条件は地域によって異なります。


👣 歩行訓練を受けようと思った理由

退職後の私は、歩くことへの不安が大きくなっていました。

  • 視力に頼りすぎた移動をしていた
  • 段差や自転車の接近に気づきにくくなった
  • 慣れた道でも不安を感じるようになった

「このままでは、安心して外出できなくなるかもしれない」

そんな思いが、歩行訓練を受ける決断につながりました。


🧭 歩行訓練を受けるまでの流れ

「歩行訓練ってどうやって申し込むの?」
当時の私も分かりませんでした。

私の場合は、次のような流れでした。

  1. 市役所の障害福祉課に相談
  2. 担当の相談支援員さんが面談
  3. 歩行訓練士さんへつないでもらう

当時は失業中で非課税世帯だったため、自己負担はありませんでした。
(※費用や制度は自治体により異なります)

もし迷っている方がいたら、
まずは お住まいの市区町村の障害福祉窓口に相談すること が第一歩になると思います。


🦯 歩行訓練では何をするの?

歩行訓練では、

  • 白杖の正しい使い方
  • 段差や障害物の察知方法
  • 安全な歩行姿勢
  • 公共交通機関の利用練習

などを、実際の環境で学びます。

机上の勉強ではなく、
“実際に歩きながら身につける訓練” です。


🏞 私が受けた具体的な訓練内容

✔ 公園や神社での段差・階段練習

段差の感知方法や白杖の角度、
手すりの活用方法などを繰り返し練習しました。

階段で白杖の使い方を練習する女性のイラスト
歩行訓練で階段の段差を確認する練習風景

✔ ショッピングセンターでのエスカレーター練習

特に印象に残っているのは、
白杖を使ったエスカレーターの乗り降り練習です。

段差の始まりを確認し、タイミングを合わせて乗る。

最初はとても緊張しましたが、
少しずつ「怖い」から「できるかも」に変わっていきました。


😣 うまくできなかったこともありました

順調なことばかりではありませんでした。

  • 白杖の持ち方のクセが抜けない
  • エスカレーターは片側からしか乗れない
  • 頭では理解していても体が固まる

歩行訓練は、
“恐怖心”と“習慣”との向き合いでもありました。

それでも、訓練士さんは焦らせず、
一つずつ丁寧に教えてくれました。


✨ 少しずつ増えた成功体験

練習を重ねるうちに、

  • 小さな段差を白杖で察知できる
  • 階段の昇降が安定する
  • エスカレーターを落ち着いて利用できる

といった小さな成功が積み重なりました。

そして最後に、
駅から自宅まで一人で歩き切ることができました。

数百メートルの距離でも、
そのときの達成感は今でも忘れられません。

駅から自宅まで一人で歩く女性のやさしいイラスト
駅から自宅まで、自分の力で歩き切れた日の安心感

🧑‍🏫 歩行訓練士さんの現状

訓練を受けて知ったのは、
歩行訓練士さんの人数が限られているという現実でした。

私の住んでいた県では、担当できる方がごく少数でした。

  • 予約まで時間がかかる
  • 地域によっては対応が難しい

といった事情もあるようです。

歩行訓練は、視覚障害者の生活の土台を支える大切な支援です。
より多くの方にこの仕事が知られていくといいなと感じています。


🏡 今も生きている訓練の成果

現在は土地勘のない場所で暮らしています。

一人での外出はまだ慎重ですが、

  • エスカレーターの利用
  • 階段の確認
  • 段差の察知

など、訓練で学んだことは今も役立っています。

何よりも、

「安全に歩く方法を知っている」という安心感

これが大きな財産になっています。


🌱 歩行訓練は“できるようになるための練習”

歩行訓練は、

  • 怖さをゼロにするものではない
  • すぐに完璧にできるようになるものでもない

けれど、

「どうすれば安全に歩けるか」を知るための練習です。

見えにくさと向き合いながら、
自分のペースで進めることが大切だと感じました。


🌈 まとめ|不安を“知識と経験”に変える時間

歩行訓練を受けたことで、

“歩くことへの不安”は
“対処方法を知っている安心感”へと変わりました。

  • 視覚障害があって移動が不安な方
  • 白杖の使い方に自信がない方
  • 通勤や通学を控えている方

そんな方にとって、歩行訓練という選択肢があることを
知ってもらえたらうれしいです。

次回は
視覚障害者のお仕事⑤:訪問マッサージの仕事について
お届けします。

また次の記事でお会いしましょう👋

▶︎ 網膜色素変性症(RP)と視覚障害者の暮らし|体験談シリーズ一覧
(第1回〜最新回までまとめています)

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