🏠全盲ママの視覚に頼らない暮らしづくり|全盲と晴眼者をつなぐ定位置ルール【暮らし編⑪】

定位置ルールで整えた収納を手で確認する全盲ママの水彩イラスト 暮らしの工夫

こんにちは😊
晴眼者のパートナーと1歳の息子を育てている、全盲ママです。

今回は、
晴眼者のパートナーと全盲の私が一緒に暮らす中で、大切にしているルール
についてお話ししたいと思います。

それは、
「物の定位置を決めること」

実家で暮らしていた頃は、このルールがなかなか定まらず、
困ったことや戸惑うことがたくさんありました。

だからこそ今は、
晴眼者と視覚障害者が一緒に快適に暮らすために、定位置のルール化はとても大切
だと実感しています。

「なんだか家の中で困りごとが多い」
「家族と小さなことでぶつかってしまう」
そんな経験のある方のヒントになればうれしいです。


◆ 物の「住所」を決める

まず意識しているのは、
すべての物に“住所”をつけることです。

我が家では、

  • 掃除用品
  • 消耗品のストック
  • 食品のストック
  • 洗面・お風呂用品

などを、大きなカテゴリーごとに分け、
よく使う場所の近くに配置しています。

ポイントは3つ

  • 誰が見てもわかる配置にする
  • 隠さず、よく使うものほど見えやすい位置に置く
  • ストックと現在使っている量が把握しやすい状態にする

詰め替えや補充をしたときは必ず共有し、
買い物の際に補充できるようにしています。

また、ストックを持ちすぎないことも大切なポイントです。


◆ 定位置を決めてエリア分けする

次に意識しているのが、
エリア分けです。

例えば我が家では、

  • クローゼットは「右半分が私、左半分がパートナー」
  • 洗面所では私物の位置を左右で分ける

というように、
場所ごとに担当エリアを明確にしています

ベビー用品についても、
私が把握しやすい配置にしつつ、
晴眼者が見ても一目で分かる収納を心がけています。


◆ 冷蔵庫の中もエリア分け

冷蔵庫の中も定位置を決めています。

  • 一番上の段:甘いもの
    (プリン、ヨーグルト、チョコレートなど)
  • 真ん中の段:すぐに食べるもの
    (お昼ごはん、息子のごはんなど温めるもの)
  • 下の段以降:調理に使うもの
    (料理用食材、味噌、バター、チーズなど)

この配置にしてから、
私ひとりでも迷わず必要なものを取り出せるようになりました。

手で探す時間が減り、
冷蔵庫を開けている時間も短くなっています。


◆ 定位置ルールの大切な約束

我が家には、ひとつ大事な約束があります。

一度決めた物の位置を変えたときは、必ず相手に伝えること。

それは、

  • 私が動かしたときも
  • パートナーが動かしたときも

同じです。

言葉で説明しづらい場合は、
一緒にその場所へ行き、触って確認することもあります。

この「必ず周知する」というルールは、
実は盲学校で教わったことでもあります。

学校では、
ゴミ箱ひとつ位置が変わるだけでも、
きちんと共有されていました。

家庭でも同じようにすることで、
「あれ、どこに行った?」という場面がぐっと減り、
小さなストレスがひとつ減りました。


◆ 定位置があると助かること

定位置を決めてから、
こんな変化がありました。

  • 物を探す手間がなくなった
  • 部屋が散らかりにくくなった
  • 物の管理がしやすくなった
  • 見えなくても、物の種類を判断しやすくなった

◆ 定位置がなくて困った経験

実家は遠方のため、年に数回帰省します。

その際、
定位置のルールがないことで、とても身動きが取りにくい
と感じることがありました。

私なりに物の位置を覚えたつもりでも、
家族が「良かれと思って」場所を変えてしまうことがあり、

  • 物を探すのが難しい
  • 取ってもらう回数が増えてしまう
  • 申し訳ない気持ちになる

そんなことが重なりました。

もしこれが日常生活だったら、
私は自分のタイミングで物を取れず、
家族は常に私を気にかける必要があり、
お互いに負担が増えていたかもしれません。

この経験から、
晴眼者と視覚障害者が快適に暮らすためには、定位置のルール化は欠かせない
と強く感じました。

定位置ルールを家族と共有する全盲ママの水彩イラスト
仕組みを共有することで、暮らしはぐっと楽になる。

◆ ルールを共有することで生まれた変化

共通認識としてルール化することで、

  • 私はより自由に動けるようになり
  • 家族も安心して生活できる

そんな暮らしにつながっています。

視覚障害がある場合は特に、

  • 見え方に合わせた動線を確保すること
  • 物の位置は視覚障害者が決めること
  • 誰が見ても分かりやすい配置にすること

これが、暮らしを快適にする近道だと感じています。


◆ 一番効果があったこと

私の場合、
カテゴリーをシンプルにし、中身を「今使うものだけ」に絞ること
が一番効果がありました。

  • 管理しやすい
  • 出し入れしやすい
  • 物をなくしにくい

結果として、
探し物の時間が大幅に減りました。


◆ おわりに

視覚障害があっても、なくても、
誰かと一緒に暮らすことは簡単ではありません。

「伝えたつもりだった」
「片付けたはずなのに見つからない」

そんな些細なことが、
時にはけんかにつながってしまうこともあります。

私も、物が多かった頃は探し物ばかりで、
視力が低下してからはさらに大変でした。

でも今は、
探し物をする時間が減り、
家族との時間を心から楽しめています。

あくまで私自身の経験ですが、
ひとつの考え方として、
参考にしていただけたらうれしいです。

また次の記事でお会いしましょう😊

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