RP編②|全盲ママが選んだ安心できる生活の工夫|初めての一人暮らし

マグカップを持ちながら部屋でくつろぐ視覚障害の女性。柔らかな光と家具に囲まれた温かい雰囲気のイラスト。 網膜色素変性症・視覚障害

こんにちは😊
晴眼者のパートナーと1歳の息子を育てている全盲ママです。

今回は、整形外科に就職したときに始めた 人生で初めての一人暮らし(生活編) をお届けします。

当時の私は、
「ワクワク」と「できるかな…」の気持ちが行ったり来たり。
それでも、ひとつひとつ覚えながら、自分のペースで暮らしを作っていました。


🏠 アパート探しは「安心して暮らせること」がいちばん

初めて自分の部屋を選ぶときに大事にしたのは、
広さや綺麗さよりも “生活しやすいこと”

  • 駅から近い
  • 近くにスーパーがある
  • 道がシンプルで覚えやすい

視力が落ち始めていた私にとって、
「迷わず帰ってこられる」という安心はとても大切でした。


🍽 一人暮らしで気をつけていたこと(生活の工夫)

暮らしの中では、
「割れにくい・わかりやすい・扱いやすい」ことを意識してアイテムを選んでいました。

✔ 食器は“落としても安心な素材”

茶碗やコップ、お皿は プラスチックやメラミン素材など、
落としても割れにくいものを選んでいました。

✔ 転がりやすいものは“形に工夫”

お箸などは、

  • 六角形や四角形など転がりにくい形
  • 手に持った時にすぐわかるような質感
    を選ぶようにしていました。

✔ あえて「形や大きさをばらばらに」

同じ形の食器ばかりだと区別がつきづらいので、
あえて形・大きさを変えて選ぶことで
手に持ったときにすぐ判断できるようにしていました。

「触ってわかる工夫」は、一人暮らしを支えてくれる大事なポイントでした。


🧽 一人暮らしで失敗したこと(今だから言える話)

初めての一人暮らしは、うまくできたこともあれば、
「これは失敗だったなぁ」と思うこともありました。

✔ カーペット+ローテーブルの組み合わせ

当時は

  • カーペット
  • ローテーブル
  • 座椅子

を置いていたのですが、
掃除がとにかく大変!

見えにくいホコリがたまりやすく、
今振り返ると「テーブルとイスだけの方が掃除しやすかったな」と思います。

✔ お風呂の湯気で火災報知器が反応!

1Kの間取りで換気が弱く、
入浴後の湯気が部屋に充満し、火災報知器が鳴ってしまったことも…。

お風呂上がりは必ず換気することを強くおすすめします。

✔ 鍵を落とした事件

ある日、駅で鍵を落としてしまい…大ピンチに。

幸い、
大きめのキーホルダーを付けていたおかげで駅の遺失物コーナーですぐ見つかったのですが、
鈴を付けていたのに駅は騒がしくて音が聞こえず、あまり役に立たず…。

そこから学んだことは、

  • 音が大きくてわかりやすい鈴をつける
  • 自分のものとわかるキーホルダーをつける

ということ。

外出の不安を減らすためにも、これは視覚障害者にとってとても大切な工夫だと思います。


🍳 一人暮らしの料理は大変だったけれど…

キッチンで調味料を手に持ち、慎重に料理をする視覚障害の女性。フライパンと調味料ボトルが並ぶ温かみのあるイラスト。

当時の私は料理にも挑戦していましたが、

  • 調味料の場所が分からない
  • ボトルを倒してしまう
  • 手元が見えづらい

という問題が多く、
毎回クタクタに。

今では料理はほとんどパートナーにお願いしています(笑)
「大変に感じることは無理をしない」のも、一人暮らしから学んだ心地よく暮らすためのヒントでした。


🧽 見えにくさと掃除の“壁”

ローテーブルの下を掃除機で掃除する視覚障害の女性。カーペットの掃除に苦労する様子を描いたイラスト。

触ってわかる汚れ(床のほこり、台所のベタつきなど)は掃除できても、

  • お風呂の黒カビ
  • トイレの黒ずみ
  • 見て判断する汚れ

これは本当に難しくて、母やパートナーが来たときに手伝ってもらうことが多かったです。


🪑 好きな家具で作った「私の部屋」

暮らしの苦労もありつつ、
一人暮らしで嬉しかったのは自分の好きな家具を選べたこと。

色や質感を確かめながら選んだ家具に囲まれると、
部屋に帰るたびにちょっとした“幸せ”を感じました。


🌿 おわりに

初めての一人暮らしは大変だったけれど、
自分なりの工夫を積み重ねていく時間は、
今の私の土台になっていると思います。

次回は 「移動編:道を覚える工夫と通勤で感じた怖さ」 をお届けします。

また次の記事でお会いしましょう👋


▶︎ 網膜色素変性症(RP)と視覚障害者の暮らし|体験談シリーズ一覧
(第1回〜最新回までまとめています)

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