【体験談⑬】全盲ママの保育園デビュー|慣らし保育・送迎の工夫・“保育園の洗礼”との向き合い方

保育園の門の前で、全盲の母が白杖を持ち、1歳の息子を抱いて微笑む。隣にパートナー。春の朝、やわらかな光、淡いパステル調の水彩。 妊娠・出産体験記

こんにちは😊
晴眼者のパートナーと一緒に、1歳の息子を育てている全盲ママです。

今回は、

✔ 保育園に預けるか迷っている
✔ 慣らし保育はどうだった?
✔ 保育園の洗礼って本当にある?
✔ 視覚障害があっても送迎できる?

そんな不安にお答えする形で、わが家の保育園デビュー体験をまとめます。

※この記事は個人の体験談です。体調不良や感染症が続く場合は、医療機関へご相談ください。


保育園に申し込むまでの葛藤

息子は0才7か月の時に保育園に通い始めました。

正直、私はとても迷いました。

「まだ小さいのに預けていいのかな」
「家で見ていた方がいいのでは」

そんな思いもありました。

それでも最終的に申し込んだのは、

  • 社会とのつながりを持たせたい
  • 私自身も自立の時間を持ちたい
  • 支援者や家族に背中を押してもらった

からです。


保育園選びの基準(視覚障害ママの視点)

見学ができなかったため、重視したのは通園の安全性でした。

✔ 家から近い
✔ 横断歩道が少ない
✔ 車通りが比較的少ない
✔ 動線がシンプル

園の人気よりも、「安全に通えるか」を優先しました。

結果的に、家からすぐ近くの園に入園でき、とてもありがたく思っています。


見学なしでも安心できた理由

入園後に感じたのは、

  • 経験豊富な先生が多い
  • 体調の変化に気づくのが早い
  • 離乳食や発達の相談に丁寧に応じてくれる

という安心感でした。

小さな肌の変化や元気のなさにもすぐ気づいてくださり、「プロに見守られている安心」を感じています。

登園時、先生に笑顔で手を伸ばす息子。母は少し名残惜しそうに見送り、先生がやさしく受け入れる。明るい朝の玄関。
挿絵:経験豊富な先生方の安心感。体調や肌の変化に素早く気づいてくれる園。

視覚障害ママの送迎と同行援護の利用

送迎については、最初は「自分ひとりでできないか」と挑戦しました。

しかし、

  • 目印が少ない
  • 朝は車や自転車の出入りが多い
  • 園の周辺が混雑する

といった理由から、安全面を優先して断念しました。

現在は、自治体の福祉サービスである「同行援護」を利用し、送迎をサポートしてもらっています。

同行援護とは、視覚障害のある方が外出する際に、移動の支援や情報提供を行う福祉サービスです。

厚生労働省では、

「視覚障害により移動に著しい困難を有する障害者等に対し、外出時に同行し、移動に必要な情報の提供や移動の援護を行うサービス」

と説明されています。
(引用:厚生労働省「障害福祉サービスの概要」)

私の場合は、

  • 車や自転車の動きを知らせてもらう
  • 段差や障害物の情報を共有してもらう
  • 園内での受け渡し時の補助

といった形で支援を受けています。

「一人でできない」ではなく、
「安全のために支援を選ぶ」という感覚です。

※同行援護の利用条件や申請方法は自治体によって異なります。詳しくはお住まいの市区町村の障害福祉窓口へご確認ください。


息子の変化|保育園で広がる世界

保育園では、

✔ 砂遊び
✔ トランポリン
✔ 小麦ねんど
✔ 段ボールトンネル

など、家ではできない体験がたくさんあります。

最初は戸惑っていた息子も、2回目からは笑顔で楽しんでいるそうです。

家では見られない表情があると聞き、少し寂しく、でも嬉しい気持ちになります。


“保育園の洗礼”はあった?

入園3日目で感染症にかかりました。

その後もしばらくは、

「数日登園 → 発熱でお休み」

の繰り返しでした。

特にRSウイルスにかかったときは、呼吸が苦しそうに見え、夜間に医療機関を受診しました。

あのときは、

「保育園に行かせなければよかったのでは」

と何度も悩みました。

ただ、医師からは

「集団生活では感染症を繰り返すことも珍しくない」

と説明を受けました。

※症状が強い場合や呼吸が苦しそうな場合は、速やかに医療機関へご相談ください。

二場面の対比。①発熱でぐったりした子を抱き心配する母(夜間救急の準備)。②回復後、ハイハイやつかまり立ちで活発に遊ぶ姿。
挿絵:感染症で休む日も多いけれど、園での刺激で発達がぐんと進んだ。

それでも感じた成長

感染症は大変でしたが、

  • ハイハイが安定
  • つかまり立ち
  • 行動範囲の拡大

など、発達は目に見えて進みました。

刺激の多い環境が、息子の成長を後押ししていると感じています。


便利だったもの2つ

① おむつのサブスク

✔ 名前書き不要
✔ 持参枚数を気にしなくていい
✔ 忘れ物が減る

視覚障害がある私には特に助かっています。


② 連絡帳アプリ

iPhoneの読み上げ機能で内容を確認でき、
パートナーとも共有可能。

「見えない不安」を減らしてくれる大きな存在です。


慣らし保育はどうだった?

息子は人見知りが少なく、慣らし保育も比較的スムーズでした。

登園時に泣くこともほとんどなく、むしろ私の方が少し寂しいくらいでした(笑)。

子どもより親のほうが心の準備が必要なのかもしれません。


わが家の風邪対策

帰宅後に意識しているのは、

✔ 帰宅後すぐ入浴
✔ しっかり食べる
✔ 十分な睡眠

特別なことではありませんが、「生活リズムを整える」ことを大切にしています。


まとめ|保育園は不安もある。でも得るものも大きい

保育園デビューは、

  • 罪悪感
  • 感染症への不安
  • 送迎の課題

さまざまな葛藤がありました。

それでも今は、

「通わせてよかった」

と心から思えています。

完璧な選択はありません。
その時の家族にとってベストな形を選べばいい。

同じように悩んでいる方へ。
不安があるのは自然なことです。

一人で抱え込まず、頼れる制度や人を活用しながら、少しずつ進んでいけたらいいですね。


【体験談⑫】離乳食・アレルギーはこちら

【体験談①】全盲ママになるまではこちら

妊娠・出産体験シリーズ一覧(全13話)

※本シリーズは、全盲の筆者による個人の体験・感想をもとに記録しています。
医療的判断や育児方法については、専門家の意見を優先してください。

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