こんにちは😊
晴眼者のパートナーと1歳の息子を育てている全盲ママです。
このシリーズでは、**視覚障碍者の仕事**について、私自身の経験をもとにお話ししていきます。
* 視覚障害があっても働けるの?
* 盲学校を出た後の就職先は?
* あん摩マッサージ指圧師って実際どんな仕事?
そんな疑問を持つ方の参考になればうれしいです。
今回は、盲学校で国家資格を取得したあと、
一人暮らしをしながら働いた **整形外科のリハビリ科での勤務経験**についてお話します。
※本記事は私個人の体験談です。
🩺 盲学校卒業後の進路|取得した資格
盲学校で取得した資格は、
* **あん摩マッサージ指圧師(国家資格)**
* **鍼灸師(国家資格)**
です。
視覚障害者の進路として、これらの資格取得は比較的歴史のある選択肢のひとつです。
私が就職先として選んだのは、地域の整形外科でした。
慣れない土地での一人暮らしと、初めての本格的な就職。
正直、不安はとても大きかったです。
それでも、患者さんやスタッフの温かさに支えられ、少しずつ仕事に慣れていきました。
🏥 整形外科リハビリ科での仕事内容
勤務していたのは整形外科のリハビリ科。
仕事内容は、
* 医師の指示に基づく施術
* 患部の状態に合わせた按摩(あんま)
* 慣れてからは鍼施術
主に、痛みや不調の緩和を目的とした施術を行っていました。
施術時間は **1人10〜20分程度**。
短い時間の中で、集中して向き合う仕事でした。
👩💼 視覚障碍者が医療機関で働くために必要だったこと
この職場では、パート勤務の女性スタッフが
* 医師の指示の読み上げ
* カルテ内容の確認
* 必要な情報の口頭共有
をサポートしてくれていました。
視覚情報が必要な場面では、
**周囲の理解と協力体制があることが大きな支え**でした。

同じ目線で連携する医療現場のひとコマ。
視覚障碍者が医療現場で働くためには、
✔ 情報共有の工夫
✔ 周囲の理解
✔ 明確な役割分担
がとても重要だと実感しました。
✋ 按摩(あんま)とマッサージの違いとは?
よく「マッサージ」とひとまとめにされますが、実は違いがあります。
■ 按摩(あんま)
* 衣服の上から行うことが多い
* 日本由来の手技
* 身体の流れに沿って遠心性にほぐす
■ マッサージ
* オイルを使うことが多い
* 西洋由来
* 求心性に筋肉を流す
どちらも“手で整える”技術ですが、
アプローチの仕方が異なります。
こうした専門性も、この仕事のやりがいの一つでした。
😊 やりがいを感じた瞬間
勤務していた地域は高齢者の方が多く、
「今日も楽になったよ」
「あなたがいると安心する」
そんな言葉をかけていただくことが、何よりの励みでした。
女性施術者が少なかったこともあり、
「女性の先生でよかった」と言っていただけることも多く、
必要とされる喜びを感じていました。
🥲 体力とのバランス|退職を決めた理由
やりがいはありましたが、
施術数が増えるにつれて体力的な負担も増えていきました。
特に鍼施術は集中力が必要で、
心身ともに負担が重なっていきました。
最終的には体調を崩し、退職を決断。
患者さんとの時間が好きだったからこそ、
苦しい選択でした。
🏥 病院勤務のメリットと課題
整形外科勤務のメリットは、
* 保険適用で施術を受けられる
* 医師と連携できる
* 安定した来院数がある
一方で、制度面では課題もあります。
診療報酬の仕組み上、
按摩施術に対する評価が高くないため、
雇用枠が限られているのが現状です。
「視覚障碍者が医療機関で安定して働ける場がもっと増えたらいいのに」
今でもそう思っています。
🌱 視覚障碍者の仕事として感じたこと
整形外科での経験を通して感じたのは、
* 視覚障害があっても専門職として働ける
* 環境が整えば十分に戦力になれる
* 体力管理はとても重要
ということでした。
向いている・向いていないは人それぞれですが、
選択肢のひとつとして知ってもらえたらうれしいです。
🌿 次回予告|はじめての一人暮らし編
次回は、就職と同時に始まった
**視覚障碍者の一人暮らし**についてお話します。
お楽しみに😊
▶︎ 網膜色素変性症(RP)と視覚障害者の暮らし|体験談シリーズ一覧
(第1回〜最新回までまとめています)


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