【体験談⑦】全盲ママの入院生活|出産前後の長期入院をどう過ごした?視覚障害妊婦の工夫と持ち物まとめ

病院のベッドでノートを持ち、落ち着いた表情の全盲妊婦(水彩イラスト風) 妊娠・出産体験記

こんにちは😊

晴眼者のパートナーと1歳の息子を育てている全盲ママです。

今回は、出産前後に経験したはじめての長期入院生活についてまとめます。

・視覚障害がある妊婦は入院中どう動く?
・母子同室はどう乗り越えた?
・入院中に本当に必要だった持ち物は?

私の実体験が、これから出産を迎える方のヒントになれば嬉しいです。


この記事でわかること

  • 視覚障害のある妊婦の入院中の工夫
  • 病室タイプごとの過ごしやすさ
  • 母子同室での授乳管理のコツ
  • 入院中に役立った持ち物・足りなかったもの

入院先は総合病院を選びました|安心を優先

総合病院の産科受付で、全盲の妊婦が助産師と入院手続きを確認。案内板と受付カウンター、落ち着いた待合の雰囲気
受付カウンター越しに助産師と会話。母は白杖または点滴台。産科の表示が分かる簡潔な表現。

住んでいる地域は産院が少なく、妊娠前から通っていた総合病院の産科を選びました。

以前に後期流産(16週)を経験していたこともあり、万が一の対応力を優先しました。

病院からは「全盲の妊婦さんは初めてのケースです」と伝えられましたが、

・動線の確認
・声かけの方法
・入院中の支援体制

を一緒に考えていただきました。

事前に共有することの大切さを、ここで実感しました。


病室タイプ別|大部屋・特別個室・普通個室の違い

大部屋から特別個室、さらに普通個室へと病室が変わる。ベッド位置やトイレの距離の違いをスタッフと確認する母の様子水彩イラスト
3コマ/ピクトで「大部屋→特別個室→普通個室」の遷移。ベッド位置・トイレ距離の違いを簡潔に。

入院中、3タイプの病室を経験しました。

① 大部屋(入院初日)

個室が空いておらず大部屋へ。

・ベッドは入口付近
・トイレに近い場所へ調整

動線に配慮してもらえたことで、安心して過ごせました。

② 特別個室

広くて快適でしたが、

・目印が少ない
・広さゆえに方向感覚がつかみにくい

という難しさもありました。

③ 普通個室(最終的に一番動きやすい)

広すぎず、

・トイレが近い
・洗面がわかりやすい
・物の位置を固定しやすい

私にとっては一番過ごしやすい環境でした。


私が動線を覚えた方法|視覚障害でも自立する工夫

入院中に意識したことは「身体で覚える」ことでした。

  • 最初はナースコールで付き添いをお願いする
  • 同じルートを2〜3回往復する
  • 歩数と曲がる方向を固定する
  • 手すりやドアなど“触れる目印”を決める

これでナースコールの回数が減り、自立して動ける場面が増えました。

※不安なときは遠慮なく頼ることも大切です。


母子同室と授乳管理|最初のつまずきと乗り越え方

母子同室の病室。出産直後は睡眠不足のため赤ちゃんを一時預かってもらい、翌日から授乳が始まる場面。母は横になって休息している水彩イラスト
病室のベッドと新生児ベッド。母は休息、翌日は授乳スタートを小さなカットで示す。

産科は基本的に母子同室でした。

出産直後は数日ほとんど眠れていなかったため、初日は赤ちゃんを預かってもらいました。

翌日から本格的にお世話が始まり、そこで初めて「3時間ごとの授乳」の管理が想像以上に大変だと気づきました。

視覚障害ママの授乳管理の工夫

私が行った方法は:

  • スマホの音声読み上げ機能を活用
  • 3時間ごとにアラーム設定
  • 記録は音声入力で管理

紙の記録よりも、音声で確認できるスマホの方が安心でした。

共有スペースで気をつけたこと

洗面や浴室は、

・水滴
・汚れ
・使用後の状態

を目で確認できません。

私は、

「もし気になる点があれば教えてください」

と看護師さんに一言添えるようにしました。

その一言で、自分も周囲も安心できました。


入院中の持ち物|足りなかったもの・良かったもの・いらなかったもの

出産前後トータル8日間の入院で感じたことです。

足りなかったもの

✔ 下着

3枚では足りませんでした。最低6〜7枚あると安心です。

✔ 夜用ナプキン(羽つき)

病院支給のパッドは安心感はありますがズレやすい。3日目以降は夜用ナプキンのほうが快適でした。

✔ 水

授乳で喉が渇きます。ペットボトルは多めがおすすめです。

持って行ってよかったもの

  • あたたかいルームソックス
  • 貼るホッカイロ
  • ストローキャップ
  • 汗拭きシート
  • ハンディ扇風機(机置きタイプ)
  • トラベル用スキンケアセット

特にハンディ扇風機は、大部屋で重宝しました。

いらなかったもの

用意していたお菓子。

病院食が十分おいしく、おやつも出たため出番はほぼありませんでした。

入院生活を快適にする小さな工夫

  • 荷物の置き場所を固定する
  • ベッド右に水、左にスマホなどルール化
  • 最初に看護師さんへ見え方を共有する
  • 投薬・授乳は音声タイマー管理

環境に慣れるまでが一番大変ですが、ルール化するとぐっと楽になります。


まとめ|視覚障害があっても入院は乗り越えられる

退院前、学びを家族と共有して笑顔の母。ベッド横に定位置化した荷物と記録ノート、落ち着いた病室の雰囲気の水彩イラスト
家族と穏やかに会話。

入院生活は、最初の数日が一番不安でした。

けれど、

・動線の工夫
・持ち物準備
・記録の工夫
・周囲への事前共有

この4つで、驚くほど過ごしやすくなりました。

視覚障害があっても、頼るところは遠慮なく頼る。それがいちばん大事だと感じています。


【体験談⑥】出産体験(自然分娩)はこちら

【体験談⑧】産後ケア施設はこちら

妊娠・出産体験シリーズ一覧(全13話)

※本シリーズは、全盲の筆者による個人の体験・感想をもとに記録しています。
医療的判断や育児方法については、専門家の意見を優先してください。

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